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2009年12月19日

白雪姫

むかしむかし、とっても美しいけれど、心のみにくいおきさきがいました。
 おきさきは魔法のカガミを持っていて、いつも魔法のカガミにたずねます。

「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」

 おきさきは、カガミがいつものように、

「あなたが一番美しいです」

と、答えるのを待ちました。
 しかしカガミは、

「あなたの娘、白雪姫(しらゆきひめ)です」

と、答えたのです。
 おきさきは、白雪姫の2度目のお母さんです。
 おきさきは激しく腹を立て、白雪姫を猟師(りょうし)に殺させようとしました。
 でも、心のやさしい猟師は、白雪姫をそっと森の中にかくして、おきさきには白雪姫を殺したとうそをついたのです。
 白雪姫は、森に住む七人の小人たちと暮らすことになりました。
 そして小人たちが山に働きに入っている間、そうじやせんたくや針仕事をしたり、ごはんを作ったりして、毎日を楽しくすごしました。

「白雪姫、わたしたちが仕事にいっている間、だれも家に入れちゃいけ
ないよ。あのこわいおきさきに、ここが知られてしまうからね」

と、いつも小人たちはいうのでした。
 ところがある日、

「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」

と、おきさきがカガミに聞くと、

「山をこえたその向こう、七人の小人の家にいる白雪姫です」

と、答えたのです。

「なんですって!! あの猟師、うらぎったね! よし、こうなれば」

 自分で白雪姫を殺そうと考えたおきさきは、物売りのおばあさんに化けると、毒リンゴを手に七つの山をこえて、小人の家に行きました。
 そして、まどをたたいて言いました。

「美しい娘さんに、おくりものだよ」

「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」

 けれど、そのリンゴを一口かじるなり白雪姫はバタリとたおれて、二度と目をひらきませんでした。
 白雪姫が死んだことを知った小人たちは悲しみ、せめて美しい白雪姫がいつでも見られるようにと、ガラスのひつぎの中に白雪姫を寝かせて、森の中におきました。
 そしてある日、1人の王子が森で、白雪姫のひつぎを見つけたのです。

「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」

 王子は思わず、ひつぎの中の白雪姫にキスをしました。
 するとキスしたはずみで、毒リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。
 目を開けた白雪姫は、

「わたしは、どこにいるのかしら?」

と、王子にたずねました。

「ずっと、わたしといっしょにいるのですよ。姫」

 王子と結婚した白雪姫は、ずっと幸せに暮らしました。

おしまい
posted by kanpaku at 06:41| 海外のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

シンデレラ

むかしむかし、とても美しくて、やさしい娘がいました。
 でも、お母さんがなくなってしまい、お父さんが二度目の結婚をしたので、娘には新しいお母さんと二人のお姉さんができました。
 ところがこの人たちは、そろいもそろって、たいへんいじわるだったのです。
 新しいお母さんは、自分の二人の娘よりもきれいな娘が気に入りません。

「まあ、あんたは、なんてかわいくない娘でしょう」

 三人は、つらい仕事をみんな、娘に押しつけました。
 寝床は粗末(そまつ)なわらぶとん。
 着る物は、つぎあてだらけ。
 おふろに入ることもゆるしてもらえず、娘のあたまに、いつも、かまどの灰が付いていました。
 そこで三人は、娘をシンデレラ(→灰かぶりの意味)とよんだのです。
 かわいそうなシンデレラでしたが、それでも、お姉さんたちの何倍も何倍も美しいのでした。
 ある日のこと、お城の王子さまが、お嫁さん選びの舞踏会(ぶとうかい)を開くことになり、シンデレラのお姉さんたちにも、招待状が届きました。
 お姉さんたちは、大はしゃぎです。
 シンデレラはお姉さんたちのしたくを手伝い、ニッコリ笑って送り出しました。
 それから悲しくなって、シクシクと泣きだしました。

「わたしも、舞踏会にいきたいわ」

「泣くのはおよし、シンデレラ」

「・・・? だれ?」

 シンデレラの目の前に、妖精が現れました。

「シンデレラ、おまえはいつも、いい子ですね。ごほうびに、舞踏会へ行かせてあげましょう。まず、畑でカボチャを取っておいで」

 妖精が大きなカボチャをくりぬき、つえでたたくと、なんと、金の馬車になったではありませんか。

「まあ、立派な馬車。すてき」

「まだまだ、魔法はこれからよ。さてっと、馬車を引くには、馬が必要ね。その馬は、どこにいるのかしら・・・。ああ、ネズミとりには、ハツカネズミが六匹ね」

 妖精は、つえでハツカネズミにさわりました。
 するとみるみるうちに、りっぱな白馬になりました。
 別のネズミとりには、大きな灰色ネズミが一匹いました。

「このネズミは・・・」

 妖精がつえでさわると、今度は、おひげがりっばな、太っちょ御者(→馬車を操る人)に早変わり。

「シンデレラ、つぎはトカゲを六匹集めておくれ」

「はい」

 シンデレラの集めたトカゲは、お供の人になりました。

「ほらね、馬車に、白馬に、御者に、お供。さあシンデレラ。これで、舞踏会に行くしたくができましたよ」

「うれしい。ありがとう。・・・でも、こんなドレスじゃ」

「うん? そうね、忘れていたわ」

 妖精がつえを一ふりすると、みすぼらしい服は、たちまちかがやくような美しいドレスに変わりました。
 そして、小さくてすてきな、ガラスのクツもくれました。

「楽しんでおいで、シンデレラ。でも、わたしの魔法は十二時までしか続かないの。決してそれを忘れないでね」

「はい、行ってきます」

 さて、お城の大広間にシンデレラが現れると、そのあまりの美しさに、あたりはシーンとしずまりました。
 それに気づいた王子が、シンデレラの前に進み出ました。

「ぼくと、おどっていただけませんか?」

 シンデレラは、ダンスがとても上手でした。
 王子はひとときも、シンデレラの手をはなしません。
 楽しい時間は、あっというまにすぎて、ハッと気がつくと、十二時十五分前です。

「あっ、いけない。・・・おやすみなさい、王子さま」

 シンデレラはていねいにおじぎをすると、急いで出ていきました。
 ですが、あわてたひょうしに階段にひっかかって、ガラスのクツがぬげてしまいました。
 でも、取りに戻る時間がありません。
 シンデレラは待っていた馬車に乗って、急いで家へ帰りました。
 シンデレラが帰った後も、王子は美しいシンデレラを忘れることができません。

「ぼくは、このガラスのクツの持ち主と結婚する」

 そこでお城の使いが国じゅうを駆け回り、手がかりのガラスのクツが、足にぴったりあう女の人をさがしました。
 使いは、シンデレラの家にもやってきました。

「足が入れば、王子さまのお嫁さんよ」

 二人のお姉さんたちは、足をギュウ、ギュウと、押しこみましたが、どうしても入りません。

「わたしもはいてみて、いいでしょうか?」

 シンデレラがたずねると、お姉さんたちは大笑いしました。

「なにをバカなことをいっているの。あたしたちにも入らないのに、あんたなんかに、・・・あっ!」

シンデレラとガラスのクツ

 シンデレラがはいてみると、クツはピッタリです。
 みんなは驚きのあまり、口もきけません。

「あらあら、わたしの出番ね」

 そこへ、あの時の妖精が現れました。
 妖精がつえを一ふりすると、シンデレラはまぶしいほど美しいお姫さまになっていました。
 お母さんとお姉さんたちは、ヘナヘナと、腰をぬかしてしまいました。
 それからシンデレラは王子と結婚して、いつまでもしあわせに暮らしました。

おしまい
posted by kanpaku at 07:49| 海外のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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