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2009年12月07日

かぐや姫

むかしむかし、竹を取ってくらしている、おじいさんがいました。
 ある日、おじいさんが竹やぶに行くと、根元が光っている、ふしぎな竹を見つけました。

「ほほう、これはめずらしい。どれ、切ってみようか。えい! ・・・うん? これは!」

 おじいさんがその竹を切ってみると、なんと中に、小さな女の子がいたのです。
 子どものいないおじいさんとおばあさんは、とてもよろこびました。
 そして、その子を「かぐやひめ」と名付けて、大切に育てたのです。
 かぐやひめは大きくなるにしたがって、たいそう美しくなりました。
 そして年頃になると、

「どうか、かぐやひめをお嫁さんにください」

という、若者がたくさんやってきました。
 中でも特に熱心な若者が五人いました。
 みんな、立派な若者です。
 でも、かぐやひめはお嫁に行くつもりはありません。
 そこでかぐやひめは、困ってしまい、

「では、私が言う品物を持ってきて下さった方のところへ、お嫁に行きましょう」

と言って、世にも珍しいと言われる品物を一人一人に頼みました。
 五人の若者はそれぞれに大冒険をしましたが、かぐや姫の望んだ品物を手に入れたものは、一人もいませんでした。
 なんとか五人の若者を追い返したかぐやひめですが、かぐやひめのうわさは、とうとうみかどの耳にも入りました。

「ぜひ、かぐやひめを后(きさき)に欲しい」

 みかどはそう願いました。
 おじいさんとおばあさんは、

「すばらしいむこさんじゃ。これ以上のむこさんはない」

と、大喜びです。
 かぐやひめは、なんとかことわろうと思いましたが、みかどに逆らえば、殺されてしまうかもしれません。
 それ以来、かぐやひめは毎晩毎晩、悲しそうに月を見上げては泣いていました。
 おじいさんとおばあさんが心配してわけをたずねると、かぐや姫は泣きながら言いました。

「じつは、わたくしは月の世界のものです。今まで育てていただきましたが、こんどの満月の夜には、月へ帰らなくてはなりません」

 それを知ったみかどは、満月の夜、何千人もの兵士を送って、かぐや姫の家の周りを守らせました。
 何とかして、かぐやひめを引きとめようとしたのです。
 けれど、真夜中になって月が高くのぼると、兵士たちはとつぜん、ねむってしまいました。
 かぐや姫はその間に、月の使いの車にのって、月に帰ってしまいました。
 おじいさんもおばあさんもみかども、たいそう悲しんだと言うことです。

おしまい


posted by kanpaku at 15:39| Comment(0) | 日本昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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